宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

ご近所への説明。

新たな一棟貸し宿をつくるため、準備することはたくさんある。

旅館業の許可をもらうためにまず保健所、建築指導課、消防をまわる。

そして一番の肝になるのがご近所周り。

ご近所との関係構築は避けて通れないものだ。

 

やはり普通の民家を宿にするというのは、ご近所からすると迷惑な話でもある。

うるさくなるんじゃないか、火の始末は、ごみはどうするのか、、、。

 

まだオープンもしてないので気の早い話だが、まずは該当物件のまわり5軒ほどのお宅を挨拶して回った。

 

もちろん、「大歓迎」はない。

ほぼすべての方が警戒する。

「えっ!あのテレビとかでやってる民泊でしょ?大丈夫?うるさくなるんとちゃうん?」

「外国人が毎日出入りするんやろ、、、?」

やはりテレビや新聞の報道でみなさんよく知っている。

 

そこで名刺と今やってる宿のパンフレットを渡す。

伝えた内容は以下。

 

■ これからやろうとしている宿の内容。

■ 消防についての対策。具体的には消防署の指示のもと、設備を完備すること。

■ 事業ごみでご近所のごみとは別なので、みなさんには極力迷惑はかけないこと。

■ チェックインは常に対面で行い、監視カメラもつけること。

■ もし宿泊客が騒いだりするようなことがあれば、すぐに駆け付けること。

 

あとはひたすら頭を下げて、よろしくお願いします。

と伝えた。

正直、説明するのは契約してからでも良いと思う。

が、該当物件の場所は駅前なのになかなか閑静で、ずっと昔から住んでいる方が多い。

先に挨拶するほうが無難だと判断した。

たぶん契約後、工事前とあいさつ周りを繰り返すと思う、、。

 

おそらくこれからも問題は必ず起こるだろうから、いかにリカバーするかが大事なんだと思う。

そのときに「初めまして」ではあまりに印象が悪すぎる。

 

挨拶ついでに世間話なんかもして、町内会長さんも紹介してもらった。

あたりの歴史なんかも教えてもらった。

まだまだ信用してもらってはいないだろうけど、地道に積み重ねてゆくしかない。