宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

2008-01-01から1年間の記事一覧

カラファテ。氷河をしつこいくらい観る。

心地よかったウスアイアを離れ、早朝のバスで再びリオガジェゴスへ戻る。 そして昼ごろ到着し、すぐにバスを乗り換え、カラファテという街へ向かう。 カラファテは氷河を見ることのできる街だ。 この街にもフジ旅館という日本人宿があり、そこにお世話になっ…

ウスアイア。上野山荘と軽いエクササイズ。

噂の上野山荘へ向かってみた。 ウスアイアは自由港で人口4万人を超す街としては世界最南端なところ。中心部は観光客向けのレストランが建ち並び、土産物屋があり、旅行代理店は南極行きのツアーを20万から40万円ほどで売り出している。 そこからバスで20分ほ…

マゼラン海峡を越える。

プエルトマドリンを午前11時に出発。 バスは再びパタゴニアのただっぴろい大地を激走する。 はるか先にの地平線に真っすぐに伸びた道路が吸い込まれている。 ホンマ、でかい。 ってか、ほかに何にもない。 車内は暴力的な音量でアメリカ映画が流れ、眠り、起…

プエルトマドリン。クジラと出会う。

バスがやっと着いた。海が見える。 クジラが出そうな雰囲気だ。 なんとなく。 プエルトマドリンは落ち着いた海岸沿いの街で、パタゴニア動物の宝庫(?)バルデス半島にはこの街から行く。 せっかくなんで海岸でパンとハムをかじって、わざとらしく浸る。 海風…

パタゴニアへ向かって。

ブエノスアイレスからひたすら バスで南下して、いよいよパタゴニアへの突入である。パタゴニアってえとあのモコモコしたような服しか浮かんでこない。まあともかくも、世界で最も南の街であるというウスアイアまで向かってみようかなと漠然と考えていたので…

ブエノスアイレス。とりあえず上野山荘に泊まってみる。

アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスは南米のパリだそうだ。 ウルグアイのコロニアルからブエノスに向かう船内は、異常なほど冷房が効いていた。 船がでてから一時間、物思いにふけるまもなく到着した。 ここから宿探しが始まるのだが、これまでに出会って…

コロニアル。ウルグアイ唯一の世界遺産をまわる。

[何もない]モンテビデオを後にして、バスで2時間、アルゼンチンの国境も近いコロニアル、デ、サクラメントへ向かった。この街はポルトガル植民地時代に造られ、今もその面影を残している。その景観はウルグアイ唯一の世界遺産でもある。ユースホステルでチ…

モンテビデオ。南米初サッカーを観戦する。

ヒマだ。今日は日曜日。キリスト教の方々は日曜日まったく働かない。イスラム圏では金、土、まったく働かない。日本の休日と明らかに違うのは、繁華街は軒並みシャッターを降ろし、街から人影が消えてしまうことだ。日本でいう正月状態。これが毎週ある。平…

モンテビデオ。小心者南米上陸へ。

次どこへ行くの? うん、モンテビデオ。 と答えて、へえーー。という阿吽の呼吸でへーを言ってくれる人は皆無であった。 ワンワールド世界一周券を使っている多くの旅行者の中でも、スペインのマドリードからウルグアイの首都モンテビデオというルートを取る…

トレド、セゴビア。

マドリッドを拠点にして周辺の町や村もまわってみた。 セゴビアはマドリード北西65キロにある。 城壁に囲まれた小さな町。城壁の中には16世紀のゴシック風の巨大な大聖堂、城郭はディズニーアニメ白雪姫のモデルになったお城、世界遺産登録されているロ…

マドリード。ちゃんと美術館とかもまわってみる。

基本的にマドリードではだらりとのんびりと楽しんでいた。 街並みは実にヨーロッパしていて、バルセロナ好きからいわせると、こんなもん味気なくてつまらんらしい。 しかし広場にはなにやら一発芸をして稼ぎを得ている人達とか、バールではサッカーの試合が…

マドリード。サッカー観戦ザンマイ。

スペイン旅行。結論から書いてしまうと、バルセロナには行かずに、マドリードに8日程いて終わってしまった。 スペインで出会った日本の方々からは、 バルセロナに行かないなんて! と散々に言われたのだが、マドリードで充分楽しめた。 まずサッカーの試合が…

グラナダ。アラブっぽい街を歩く。

スペインの港町、アルヘンシラスからすぐさま列車に乗り込んだ。 ともにモロッコを海で越えてきた日本人のR君は船酔と風邪でグロッキーだった。 彼は二年間世界一周旅行をしていて、欧州の宿泊を全てホームステイで済ませたという強者で、30万円くらいは浮か…

ジブラルタル海峡を越える。

ジブラルタル海峡は小波が立っていた。 モロッコからスペインへ向かうフェリーは思いのほか揺れが激しく、手に持ったコーヒーカップの中身も大揺れだった。 手すりにつかまりながら席に戻り、窓の外から海を眺めた。 すぐ近くをイルカが気持ち良さそうに泳い…

世界最南端の街、ウスアイアより。

最近旅の速度が日に日に早まってきていて、ブログ更新が全く間に合いません。 現在は既に南米。 スペインを堪能したあと、南米のウルグアイへ渡り、そこからアルゼンチン、ブエノスアイレスへ。 さらに南下を続け、パタゴニア地方に突入。 すさまじいばかり…

サハラ砂漠。星空をラクダでゆく。

アトラス山脈を越えたワルザザードというまちで一泊した後、強行で砂漠へ行った。 当初は行くつもりがなかったのだが、アトラス山脈を越えた辺からサハラの方を眺めると、ぼうっと砂漠色の大地と青空が交わっていた。 それを見ていると急に行きたくなった。 …

マラケシュ。うざいと噂の国に来る。

3大うざい国、インド、エジプト、そしてモロッコ。 旅人の間でまことしやかにささやかれているコレ。 ロンドンからマドリードまで、世界一周券を使って飛び、マドリードからモロッコのマラケシュまで別便を購入して飛んだ。欧州には格安航空会社がいくつか…

ロンドン。

ロンドン、ヒースロー空港から街へ向かうまでの地下鉄。 車内には多種多様な人種が混ざり合っていた。 白人、黒人、インド人、東洋人、東南アジア人、インディアっぽい人。 あたりまえだが皆ごく当然のように混ざり合っている光景に少し驚いた。 ギターを弾…

ヘルシンキ。芸術の秋を満喫する。

ヘルシンキ滞在中、もっぱら美術館やアート系の博物館などをまわった。 残念なことに美的センスに恵まれなかった自分ではあるのだが、いろいろ見てまわれば少しは分かった気になるのではないかと淡い期待を抱いていた。 美術、建築、芸術、、、うん、結局よ…

ヘルシンキ。美しき北欧の街。

空港に到着したときから既に、先進国のニオイをぷんぷんに放っている。 そして物価も先進国。バカ高い。350ミリ缶ジュースが平気で2ユーロ。(300円)殺す気か。インドで一泊二食付でいける。 アジアでセコセコやっていた節約なんて悲しくなるほどに金がぶっと…

ブダペスト。飽きが生じる。

ハンガリー、ブダペストへ戻った。 堂々たるヨーロッパの街並みを闊歩する。 やはりこの街も世界遺産で、あちこちに巨大なバロック風というのだろうか、立派な建築物が威を放っている。 ドナウ川にはこれまた立派なくさり橋がかかり、夜はきらびやかな風景を…

クラクフ。アウシュビッツをまわってみる。

ポーランドのクラクフに来た。 アウシュビッツ収容所跡を見るのが目的だった。 そこは20世紀最大級の負の遺産。第二次世界大戦中、ユダヤ人をはじめ、150万人もの人々がナチスドイツによって虐殺された。 現在ではこの収容所跡は博物館として公開されて…

ベオグラード。爆撃ビルを眺める。

ブルガリアのソフィアから、セルビアのベオグラードへ。 早朝発のバスは暴風と風に打たれながら国境を越えた。 真冬のような風が吹く。 ヨーロッパといってもこのあたりは田舎で、風景の8割ほどはただっぴろい牧草地などの景色が続いている。 ベオグラード…

ソフィア。初ヨーロッパ。

人生初ヨーロッパ。 ついにブルガリアに上陸である。 ようやくみなさんの顔付きが[欧米系]になっていること、そして年頃の兄ちゃん姉ちゃんがトラム内でチュッチュと乳繰り合っているのを見て、ああ、俺はヨーロッパにやって来たんだなあ。と実感したのであ…

イスタンブール。やっぱりサッカーの試合を観戦する。

トルコ、といえば? サッカーなんですね。これが。 コレを観ずにはいられない。 早速イスタンブールをホームに置くチームの試合日程をチェックする。 すると、、、。 あるではないか! トルコリーグ、ガラタサライの試合と、その2日後にフェネルバフチェの…

イスタンブール。西と東の交差点を歩く。

早朝のイスタンブールは肌寒く小雨が降っていた。 ボスポラス海峡も薄暗い印象を残してくれる。 巨大なバスステーションから抜け出すことができず、ついにタクシーに頼った。 整備された高速。ちょこまか動くメーター。 あっという間に3000円近くにまで…

カッパドキア。駆け足で世界遺産を巡る。

シリアを越えてからタイトな日々が続いている。 シリア北部のアレッポを午後に出て、タクシーで1時間北上してトルコに入国である。 入国はじつにあっさりとしていて、トルコ側にあるデューティーフリーの店構えがこれまでのどの国のものよりも立派だ。 アレ…

トリポリ。危険地帯をゆく。

ベイルートから北へ90キロほど北上すると、トリポリというレバノン第二の街に来る。 内戦の被害も少ないらしく、古いモスクや町並み、城なども残っていた。 旧市街の商店街は賑やかだったが、中央の公園にはやはり兵士の姿がたえないし、警察車両も多い。 …

ベイルート。戦争の傷跡をみる。

ガンバの試合のあった街、ホムスからレバノンへ向かった。 12人乗り合いのセルビスはなかなか埋まらず、二時間待っても6人しか集まらない。運転手はしぶしぶ車を走らせた。 シリアとレバノンの国境はとても簡素なもので、拍子抜けするくらいあっさりと入…

ホムス。ガンバ大阪シリアに舞う。

小学校5、6年のころだったように思う。 少し肌寒く、ジャンパーを着ていったのを覚えている。 幼友達2人と共に、神戸駅から2、3キロ離れた所にあった球技場へ行った。 いまのウ゛ィッセル神戸のホームスタジアムの場所だったように思う。 そこで初めてサッカ…