宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

トドラの帰りに。

 宿で働いていたムハさんは日本に7年居たことがある。

 神戸に住んでいたそうで、今回いろいろとお世話になり、トドラへ行った帰りに実家へ寄せてもらって、クスクスをご馳走になりました。

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 モロッコの食生活はお世辞にも豊富とは言いがたく、このクスクス、煮込みのタジンの繰り返しらしいです。

 ムハさんの実家は谷のオアシス沿いにあり、川を歩いて渡ったところの集落にありました。

 

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 隣りあわせで古代遺跡のようなカスパがあります。

 土で造られたような家が多く、モノは極端に少ない。

 オアシスはその名の通り、砂漠のような色の世界に描かれる鮮烈な緑色をしています。

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 畑の間には用水路が張ってあり、日本の田舎の田んぼのような懐かしいにおいがします。

 ムハさんは途中背の高い草を二本抜いて、それでラクダを編み上げていました。

 子供のころはそれを50個くらい作って、観光客相手に売っていたそうです。

 モロッコの人は他の国で働こうにもビザも簡単に降りず、外へ向かいたい気持ちで悶々としている人が多いのだそう。

 だから日本人女性の一人旅しているところなんて、神が与えてくれた最高のチャンスのようです。

 結婚できれば国籍ゲットの。

 中には結婚詐欺まがいのことまでするやつもいるそうで、モロッコ人と日本人女性の結婚に関しては、日本大使館等も熟慮を促すそうです。

 複雑ですねえ。

 あれだけ外国人女性に情熱的なのも分かる気はします。