宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

アンコールワットへのいざない。



 アンコールへの道はなかなかに険しい。なにがって、道が悪い。

バンコクから4時間、国境へ到着して、ビザの申請用紙を渡される。えっ!?コピー紙?1200バーツ払って
ボーダーで飯をくってる間に、ビザのついたパスポートを返される。えらい簡単。
国境を歩いて渡る。境目にパチンコやのようなカジノが並ぶ。
この辺から、雨のせいでものすごい異臭と、不快な熱気がただよう。
カンボジアに入った途端、アスファルトの道は姿を消し、赤茶けた道路のみがひろがっている。入国一発目の感想は、[貧しい]。偏見とか、上からものを見てるつもりはないが、率直にそう思った。子供たちの服はほんとに泥だらけで擦り切れており、町の建物なんかもスケールダウンする。ラオスとはまた違う、感覚だ。
狭いバスにのりかえてひた走る。雨のせいでぬかるみ、まるでスノボの方向転換のようにすべる。非常にあぶないのだ。
この道路を走っていて思ったのは、日本のインフラ技術はすごいもんだと感心させられるのである。多分この距離日本だと3時間かからないと思う。カンボジアでは倍以上かかる。戦後しばらくして日本全土にアスファルトの道をひいて、どれだけの経済効果があったことだろう。もし同じ道路がカンボジアにあればどれだけ物流が早くなるか。どれだけ事故が減らせるか。
 道路一つをとっても、この国はまだポル:ポト政権のころから立ち直る途上にあるのだと分からせてくれる。

 休憩でレストランによったとき、子供達にミサンガをあげた。やつらはうれしそうにしつつも、なぜか
「ソンナノカンケーネエ!」
 と、小島よしおの物まねで応えてくれた。ハハ、、、。誰か日本人が教えたんやろうね。使い方間違っとるがな。

 バスはなんとか20時ころシェムリアップへついた。
明日はいよいよアンコールワット。カオサンで買ったガイドを何度も読み返して楽しみをかみしめている。大学のときに、聖書に絡んだ宗教のことをすこし勉強して、それ以来歴史と宗教の関わりに興味をもった。入場料は高い(1日20ドル、3日で40ドル)けど、ここは惜しまず金をつっこもう!
 西と東の文化の交差点、アンコールワットでなにを感じれるか。楽しみだ。