宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

消防検査終了~これまでの流れ。

3店舗目。

ずいぶん間が空いてしまいましたが、ちゃんと進んでおります!

やっと先週消防の検査が終わりまして、無事合格。

あとは消防法令適合通知を待って、保健所の検査を受けることになります。

これまでの流れをざっと書き出してみました。

保健所の立ち合いがあって、その1週間~2週間ではれて営業許可証ができます。

最初に物件を見せてもらってから2か月半ちょっとでオープンできるかな、、、。

 

今回の流れ

 

8月1日 物件を紹介され、工務店さんと内見。

8月2日 市役所の建築指導課へ、宿泊施設運営して大丈夫な場所か確認。奈良市にはラブホテルパチンコ不該当通知(ラブホ、パチンコ屋じゃないよという証明)というのが条例で必要なため、そのための必要事項聞き取り。消防は防災屋さんへお任せする。

融資が必要なため、日本政策金融公庫へ問い合わせ。

8月9日 ご近所さんへあいさつ回り。

8月18日 大家さんと物件で対面。

8月28日 融資の面談

8月30日 物件契約

9月4日 防災屋さん、電気屋さん、大工さんと現場で打ち合わせ

9月5日 インターネットを契約

9月10日 融資決定(減額で、、、)

9月11日 改装工事開始 主に水回り

9月12日 市役所へラブパチ条例書類提出

9月14日 リサイクルショップやアンティーク店を周る

9月25日 大体の改装終了

10月1日 周辺住民へ説明、ご挨拶

10月3日 消防法令適合通知にともなう立ち入り調査終了!

 

あとはすべての書類をそろえて保健所へ提出です。

今回はこれまでの2軒とは違い用途変更の申請がいらなかった(2019年6月以前は100㎡超える建物は建物の用途を変更する届け出の必要があり、めちゃくちゃ大変でした、、、)ので、まずまずのスピード感で進んでおります。

 

 また今回は突然降ってわいたようなお話だったので、工務店さんや消防署のスケジュールが空いていないことがありました。でもねじ込んでくれて感謝です!

 またネットなんかは申し込みから1ヶ月ほどかかることもあるので、早めに申し込んでいたほうが良いかもしれません。

 

 ゲストハウスや民泊をやりたいと思っている方に参考になればなと思います。

 

 

一棟貸し宿計画の進捗状況。

こんばんは。

一棟貸し宿をつくる計画、徐々に進めております。

先日は大家さんとお会いして、やりたいこと、改装内容などをお伝えし、了承をいただきました。

 

 ご近所に配った名刺とパンフレットを見てお電話をいただくこともあり、詳しい計画をお話ししました。

 駅前で商業地域だが、閑静な住宅街でもあり、周りに配慮した運営をしてもらえれば、ということでした。

 もちろんまだ運営にまで至っていないので何とも言えないところもあるのですが、事前に周辺へやろうとしていることをお伝えするのは本当に大事なんだなと痛感、、、。

 

 今後の流れとしては

 

■ 物件契約

   ↓

■ 見積詳細を工務店さんにあげてもらう

   ↓

■ 公庫へ融資依頼

   ↓ 

■ 防災関係工事、内装工事

   ↓

■ ラブホテル・パチンコ条令申請(ラブホテル、パチンコ屋さんじゃありませんぜ、という奈良市の条例です。)

   ↓

■ 消防立ち入り

   ↓

■ 保健所立ち入り

   ↓

■ オープン!

 

 という流れでしょうか。

 こんなうまくいくかなぁ、、、。

 ちなみに過去2軒の宿は宿の使用面積が100㎡を超えていたために、用途変更を行いまして、それが時間とお金がかかりかなり大変でした。

 今回も100㎡を超えているのですが、2019年6月から、用途変更の必要ない建物の広さが100㎡から200㎡へ変更となりました。

 なんと用途変更が今回必要ない!ということで、いまだにちょっと信じられません(笑)。

 また進捗ありましたらお知らせします~

 

ご近所への説明。

新たな一棟貸し宿をつくるため、準備することはたくさんある。

旅館業の許可をもらうためにまず保健所、建築指導課、消防をまわる。

そして一番の肝になるのがご近所周り。

ご近所との関係構築は避けて通れないものだ。

 

やはり普通の民家を宿にするというのは、ご近所からすると迷惑な話でもある。

うるさくなるんじゃないか、火の始末は、ごみはどうするのか、、、。

 

まだオープンもしてないので気の早い話だが、まずは該当物件のまわり5軒ほどのお宅を挨拶して回った。

 

もちろん、「大歓迎」はない。

ほぼすべての方が警戒する。

「えっ!あのテレビとかでやってる民泊でしょ?大丈夫?うるさくなるんとちゃうん?」

「外国人が毎日出入りするんやろ、、、?」

やはりテレビや新聞の報道でみなさんよく知っている。

 

そこで名刺と今やってる宿のパンフレットを渡す。

伝えた内容は以下。

 

■ これからやろうとしている宿の内容。

■ 消防についての対策。具体的には消防署の指示のもと、設備を完備すること。

■ 事業ごみでご近所のごみとは別なので、みなさんには極力迷惑はかけないこと。

■ チェックインは常に対面で行い、監視カメラもつけること。

■ もし宿泊客が騒いだりするようなことがあれば、すぐに駆け付けること。

 

あとはひたすら頭を下げて、よろしくお願いします。

と伝えた。

正直、説明するのは契約してからでも良いと思う。

が、該当物件の場所は駅前なのになかなか閑静で、ずっと昔から住んでいる方が多い。

先に挨拶するほうが無難だと判断した。

たぶん契約後、工事前とあいさつ周りを繰り返すと思う、、。

 

おそらくこれからも問題は必ず起こるだろうから、いかにリカバーするかが大事なんだと思う。

そのときに「初めまして」ではあまりに印象が悪すぎる。

 

挨拶ついでに世間話なんかもして、町内会長さんも紹介してもらった。

あたりの歴史なんかも教えてもらった。

まだまだ信用してもらってはいないだろうけど、地道に積み重ねてゆくしかない。

 

とても良い一軒家を紹介してもらった。

 10日ほど前に、仲良くさせてもらっている不動産やさんから1軒の古いお家を紹介してもらった。

この不動産屋さんにはいつもいろんな物件を紹介してもらうのだが、まだ成約したことがない。

 そのたびに申し訳ないなあ、、、と思いつつも、自分も譲れない条件があるし、それに合わないものはお断りしてきた。

 

 そのいつもの不動産やさんがまた、お話を持ってきてくれた。ありがたい話である。

 駅から極近の二階建ての一軒家。

 敷地は縦長で、駅前にあるとは思えないお庭がある。

 すげーな、、、。

 

 この地域でゲストハウスはすでに珍しいものではなくなり、連日流れる観光公害のネガティブニュースに、地域住民もピリピリしている。

 地域に認めてもらうための宿づくりは大きな課題だ。

 どうすれば、地域の方にも、旅行者にとっても良い宿が提供できるのか。

 もっと突き詰めて考えなければ。

 

 うまくいくかはわからない。

 オープンできるかもわからない。

 儲かるかどうかもわからない。

 地域の方から受け入れてもらえるかもわからない。

 でもとりあえず、やってみようかと思う。

 

 

これまでと、今後のことを考える。

私は零細会社の社長です。

2010年に個人事業を始めましたが、

2016年に法人化したので一応社長です。

正確には合同会社なので「代表社員」です。

社員は私一人です。

 

個人事業から会社設立に至った理由は簡単で、宿をふたつ運営するうえで売り上げが上がってきたから。

個人事業のままだと支払う税金もこりゃエグいぞ!ということでちょっと悩んだ末に2016年の12月に合同会社を設立しました。

 

ですが、会社設立と時を同じくして、ゲストハウス乱立時代が訪れました。

2017年より稼働率が低下し始め、同時に値下げ合戦にも巻き込まれ、客単価も低下し始めました。

 

私的には会社設立時には毎年売り上げを上げてゆくつもりでやり始めましたから、おやおや困ったね、、、と。

まあ、そのうち戻るやろ、と思いきやさらに宿は増え、さらに値下げ。

吐きそうになりながら2期終わり、2軒の宿のうち1軒を個人事業へ戻し、自分が現場に長時間戻り、流血を食い止めました。なんとか、、、。

会社設立したメリットを感じ始めたのはここ最近のことで、2年半は法人化したことを後悔しておりました。

その辺のことはまた後日書くとします。

 

今後のこと。

大風呂敷は広げません

ですが、着実に階段を上ってゆくつもりです。

 

まずは3軒目の宿運営に着手します。(年内目標)

今の宿での飲食事業を本格化させてゆきます。(9月以降)

上記のことを、できるだけ金をかけずにやる!(これ大事)

 

生暖かく見守っていてください。

 

 

 

 

ブログの趣旨を考えなおす。

 

どうも。

こちらのブログを更新するのはしばらくぶりでございます。

ちょっとブログの趣旨を変えようかなと思いまして。

奈良のことやお店、イベントのことは宿のホームページから見れるブログへ。

こちらのブログは宿とは関係ないことでもいろいろつぶやいていけたらと思っています。

 

世界一周から帰ってきて、勢いのまま奈良に宿を立ち上げ、はや9年。

はやい。早すぎます。

私も32から41へ。

 

おかげさまで宿をつぶすこともなく、2015年には別館を造って、なんとかやっております。

いろいろあったのやらなかったのやら、、、。

振り返ればただやみくもに働き続けてきたのですが、何度かこのブログでもつぶやいたように、全く休みを取っておらず、旅にも出ておりません。

突っ走ってきたのはいいものの、薄めの霧の中に突っ込んでなんとなく方向を推測して進んでる感じ。

 

だめだ。ダメすぎる。

仕事は楽しいし、毎日旅人と出会えるのは楽しいんですが、刺激がない。

振り返ると私は何をやってきたのか、、、とか考えてしまうわけです。

いやそもそも全然振り返ってこなかったな。

そうだ、このブログ、なんでもありなブログにして頭整理しよう。

 

そんなとっちらかった理由でブログの趣旨を変えます。

日記のつもりでつぶやきます。

あんまりネガティブなことはつぶやきません。

ブログを通じて思考を整えて、ちょっと前を

走りやすくなればな、と思っております。

 

 

 

GW終了。めざせ脱ひとりブラック企業!

ゴールデンウィークが過ぎ去り、穏やかな奈良が戻ってきてます。

時間的にも余裕ができ、お客さんとぺらぺらしゃべりながらの日々。

ゲストの少ないこの時期ならではの楽しみです。

4月上旬に泊まってくれたフランス人の女性がまた来てくれたり、ニューヨークから来たカップルと町の話で盛り上がったり、一人で大阪からふらっと泊まりに来てくれた日本人女性と働き方について話したり、、。

ああ、自分はこれがやりたくてゲストハウスを始めたんだったな、と初心に戻るわけですよ。

 

さて、ゲストハウスを生業にして9年が過ぎました。

私(店主)は今一人働き方改革の真っ最中。

3年ほど前から、スタッフさんのみで宿を回してもらえるようにしよう!と思い立ち、悪戦苦闘しておりましたが、奮闘むなしくやはり閑散期の人件費負担に耐えられず、もとの私ひとりのほぼワンオペへ帰ってきました。

しかしながらゲストハウス1軒と貸し切り宿2軒を極小人員での運営しなければならない。年間の休日はここ3年で10日ほど。体力も限界に近い、、、。

これは色々改善せにゃならんなとなりました。

まず、、、

 

■男女混合ドミトリーを廃止、4人個室へ。

奈良のドミトリー、特に男女混合ドミトリーの価格は下落し続けております。ドミトリーの一番の売りは価格。「安いから」相部屋でもいいのです(極端な話ですが)。京都や大阪のドミ価格はもっと大変なことになっており、特にオシャレでもないうちはこの土俵で戦うことをやめにしました。男性のドミトリー常連さん、申し訳ない!

さらにドミトリーを減らすことで、今までチェックインの回数が最大11回だったものが最大8回に減り、かなり楽になりました。

 

■一部洗濯していたシーツはすべて業者さんに。

これは別館を作ったころから経費削減の一環として、掛布団カバーを購入して自分たちで洗濯していました。1ヶ月2万から3万円の節約ができていましたが、なかなかの労働力でした。4月末から昔のように全部業者さんにまかせたら、あら不思議。ブログを書く時間までできてしまった。手が回らなかったお庭の草むしりや木の手入れをする時間もできました。

 

■会話できる監視カメラを貸し切り宿へ設置。

これがほんとに良かった。旧遊山ゲストハウスは、現在2棟の貸し切り宿になっています。一度もお客さんと対面をしない場合、いろいろトラブルが起こる可能性があります。そのため必ず対面で会うようにしています。しかし、お客さんはきまぐれです。「15時に行くよ~」と言われていても18時にきたり、「駅に着いたよ~」とメッセージが来て、待機していても40分後に到着したり、と非常に無駄が多かった。

購入したカメラは動体検知が付いており、入口まで来たゲストを検知してスマホに知らせてくれます。私はスマホから映像を確認でき、カメラを通じて会話もできるため、入室方法を伝えたのちにすぐに宿へ向かい、チェックインを済ませることができます。

 

■年間35日ほどの休館日を最初に決めてしまう。

退路を断って、先に大型バケーションの日程をぶち込んでみることにしました。

「休館=無収入」なのです。故になかなか休みの設定が難しく、お客さんが少ない日を~とか言ってる間にポコッとドミトリー1ベッド予約が入っちゃったりします。

2500円のために一日宿を開けなければならなかったりします。なので1年くらい前に休みのスケジュールだけ組むことにしました。空いてる日程で、できる限り稼ぐ!

 

どんどん楽して、でもきっちり運営して稼げるように変えていくつもりです。

もうね、遊ぶことしか考えてません(笑)。

それがいまのモチベーションです。