宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

GW終了。めざせ脱ひとりブラック企業!

ゴールデンウィークが過ぎ去り、穏やかな奈良が戻ってきてます。

時間的にも余裕ができ、お客さんとぺらぺらしゃべりながらの日々。

ゲストの少ないこの時期ならではの楽しみです。

4月上旬に泊まってくれたフランス人の女性がまた来てくれたり、ニューヨークから来たカップルと町の話で盛り上がったり、一人で大阪からふらっと泊まりに来てくれた日本人女性と働き方について話したり、、。

ああ、自分はこれがやりたくてゲストハウスを始めたんだったな、と初心に戻るわけですよ。

 

さて、ゲストハウスを生業にして9年が過ぎました。

私(店主)は今一人働き方改革の真っ最中。

3年ほど前から、スタッフさんのみで宿を回してもらえるようにしよう!と思い立ち、悪戦苦闘しておりましたが、奮闘むなしくやはり閑散期の人件費負担に耐えられず、もとの私ひとりのほぼワンオペへ帰ってきました。

しかしながらゲストハウス1軒と貸し切り宿2軒を極小人員での運営しなければならない。年間の休日はここ3年で10日ほど。体力も限界に近い、、、。

これは色々改善せにゃならんなとなりました。

まず、、、

 

■男女混合ドミトリーを廃止、4人個室へ。

奈良のドミトリー、特に男女混合ドミトリーの価格は下落し続けております。ドミトリーの一番の売りは価格。「安いから」相部屋でもいいのです(極端な話ですが)。京都や大阪のドミ価格はもっと大変なことになっており、特にオシャレでもないうちはこの土俵で戦うことをやめにしました。男性のドミトリー常連さん、申し訳ない!

さらにドミトリーを減らすことで、今までチェックインの回数が最大11回だったものが最大8回に減り、かなり楽になりました。

 

■一部洗濯していたシーツはすべて業者さんに。

これは別館を作ったころから経費削減の一環として、掛布団カバーを購入して自分たちで洗濯していました。1ヶ月2万から3万円の節約ができていましたが、なかなかの労働力でした。4月末から昔のように全部業者さんにまかせたら、あら不思議。ブログを書く時間までできてしまった。手が回らなかったお庭の草むしりや木の手入れをする時間もできました。

 

■会話できる監視カメラを貸し切り宿へ設置。

これがほんとに良かった。旧遊山ゲストハウスは、現在2棟の貸し切り宿になっています。一度もお客さんと対面をしない場合、いろいろトラブルが起こる可能性があります。そのため必ず対面で会うようにしています。しかし、お客さんはきまぐれです。「15時に行くよ~」と言われていても18時にきたり、「駅に着いたよ~」とメッセージが来て、待機していても40分後に到着したり、と非常に無駄が多かった。

購入したカメラは動体検知が付いており、入口まで来たゲストを検知してスマホに知らせてくれます。私はスマホから映像を確認でき、カメラを通じて会話もできるため、入室方法を伝えたのちにすぐに宿へ向かい、チェックインを済ませることができます。

 

■年間35日ほどの休館日を最初に決めてしまう。

退路を断って、先に大型バケーションの日程をぶち込んでみることにしました。

「休館=無収入」なのです。故になかなか休みの設定が難しく、お客さんが少ない日を~とか言ってる間にポコッとドミトリー1ベッド予約が入っちゃったりします。

2500円のために一日宿を開けなければならなかったりします。なので1年くらい前に休みのスケジュールだけ組むことにしました。空いてる日程で、できる限り稼ぐ!

 

どんどん楽して、でもきっちり運営して稼げるように変えていくつもりです。

もうね、遊ぶことしか考えてません(笑)。

それがいまのモチベーションです。