遊山ゲストハウス、別館へ移転のお知らせと蛇足。
さて、タイトルにもありますように、2016年6月6日をもちまして、いったん現遊山ゲストハウスをお休みしまして、別館へドミトリーの機能を移転します。
2010年の4月にオープンしてから、はやいもんで早6年。
2015年にアルバイトさんに入っていただくまで、私ら夫婦とヘルパーさん1人から3人という極少体制で宿を回してきました。
そして2015年に別館を開き、ふと気づけば宿に張り付き続けて6年。
うまく経営できる人でしたら、スタッフを育て上げ、組織を作り、システムを作って、宿主がいなくともうまく回ってゆくようにやっていけるのですが、いかんせん私は不器用。
そして、マネージャーを雇おうと思えば、それこそ、その時間拘束は相当なもので、そこにかかるお給料も、大変なものになります。(ちなみに、管理者として張り付きっぱなしの場合、休みなしだと拘束時間は月400時間ほどになります。)
さらにかかる設備更新のための諸費用、、、平成30年までには消防設備も付け替えねば法律違反にもなっちゃうし、水回りのいたみはひどくなっており、、、、などなど。
常連さんも多くなってきて、おかげさまで盛況なので、本当にありがたいですし、経営としてはまずまずの状態を維持していくことはできますし、いったん止まることでお客さんが離れて行ってしまうかもしれないことも寂しい。
ただ、ちょっと自分自身、時間を作って、もっといろんなインプットが必要だなと感じておりまして、この6年宿の仕事に従事し続けることで、奈良のことを深く知る機会をほとんど持てていないことに気が付きました。
このまんまじゃ~やってても面白くないな、、、。
そんな気持ちになりまして、自分が楽しむためにも、ちょっとペースダウンしてみようかと思ったのであります。
そしてペースダウンのために、総合的に判断して、いったん本館をクローズして、別館に集約したほうが良いという結論に達しました。このタイミングで移転することが良いのか悪いのか、やってみないとわかんないですが。
本館は、別の活かし方を考えておりまして、さてさて何ができるやら、、、。
また詳細は追ってお知らせしたいと思います。
ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、今後ともどうぞよろしくお願いします。
蛇足ですが、
ゲストハウスを取り巻く外部環境も恐ろしい勢いで変化しておりまして、特に今年は「民泊」関係がすごそうですね。
現在日本での民泊はAirbnbのことを指しているといっても過言ではないと思います。
私も興味本位で宿を登録しました。
あっという間です。30分で、ゲストハウスのオーナーになれちゃう時代がきてます。
民家で許可なく宿泊業を営むことは、もちろん法律違反なのですが、現状ものすごい数の物件が奈良でも登録されてます。(ゲストハウスさんも数多く登録されてます。)
これも時代の流れですね~~。
もはやこの流れ、止められないでしょうね。
最近のニュースでは、ホストのいる家の場合、許可制ではなく、届け出制になるかも、というもの。
これって、つまり自分が住んでいるおうちの空いている何部屋かを宿泊業として使う場合、ゲストハウス開業者がめまいを起こすほどの煩雑な手続きなしで、「やります。」と役所に届けるだけでできてしまうという、すげえ制度。
ゲストハウスをやりたい!という方で、10人くらいまででいいや、と思っている方は、法整備の推移をみて、民泊を検討したほうがいいんっじゃないでしょうか。まじめな話。いまだったらやりたい放題です。
というか、もう民泊やってるんでしょうけど(笑)。
あと1,2年は、外国人観光客が増加する前提であればそんなに食い合いはないと思うのですが、外国人観光客が頭打ちになったときには、、、どうなるんでしょうね?
そして高い店舗家賃を払っているゲストハウスさんは(ウチも)、家賃かからない持ち家とかマンションのお部屋がライバルになるわけで、正直、「やってらんねえ」と思ってもおかしくありません。
うちも「民泊」という名の「旅館業」やろうかな~。
以上、悩めるゲストハウス経営者の愚痴でした(笑)。
ゲストハウスならではの良さを追求していかねばと思う今日この頃です。