お水取りが終わると春がやってきます!
はやいもので、もう3月がすぐそこまで来ております。
奈良の3月といえば、東大寺で修二会の本行があり、中でも有名な「お松明」が3月1日から14日まで行われます。
修二会というのは752年から欠かさず行われてきた宗教行事で、1260回をこえる、日本でも屈指の歴史を持った行事ではないでしょうか。
といっても、そこまで大々的にプロモーションされているわけでもないので、知らない方も多いです。
中でも二月堂で14日間行われるお松明は必見です!
お松明前の二月堂の様子。写真は2011年。この時は震災の直後で、見学に来ていた観光客の方々も自分も、どこか落ち着きがなかったのを覚えてます。
修二会というのは2月からはじまってます。2月20日からは、選ばれた11人の練行衆と呼ばれる僧侶の方たちが、「別火」と呼ばれる前行を行います。多くのしきたりや制約を課されるようです。
で、3月1日からは二月堂にて本業が行われます。
お松明というのは、この業を行う練行衆の道を照らすための松明なんです。でっかいです。10本の松明があがります。
3月12日には11本の松明が上がり、盛大な景色になります。観光客も一番多い日です。
そして3月12日の深夜には、「お水取り」が行われます。二月堂の階段降りたところあたりにある井戸から、観音様にお供えする「お香水」をくみ取る儀式。これ、深夜の1時くらいに観に行ったのですが、相当に神聖な空気感です。カメラのフラッシュとか焚いたら、めちゃめちゃ怒られます。
本業、お松明は14日まで行われます。
すごい行事ですよ。
1260年も続いてる行事は、世界的にもあまりないのではないでしょうか。
お松明の時間
3月1日〜11日、13日: 19時
3月12日: 19時半
3月14日: 18時半