宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

世界遺産じゃないけど凄いハサンケイフ!

 ディアルバクルから日帰りで、ハサンケイフという遺跡へ行ってきました。

 ミニバスを使ってバトマンという街へ行き、そこからさらに乗り換えて向かいます。

 片道3時間はかかってしまうのですが、このあたりの方々も非常に親切。道を聞いても一斉に集まってきて連れて行ってくれる。うっとうしかったイスタンブールがうそのようです。

 ミニバスに揺られ続け、あたりの景色は岩と砂。完全に中東の雰囲気です。

 

 そして断崖の下を流れるティグリス川が見えてくると、川にかかる巨大な橋脚が!

 


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 ハサンケイフは紀元前からの歴史を持つらしく、歴史的にも地理的にも要衝として栄えてきたらしい。

 最大の見所は12世紀に造られたという巨大な橋の跡。圧倒的な存在感で、これが世界遺産登録されていないことが不思議なくらいです。

 川の片側は断崖絶壁になっていて、その切り立った頂上に城跡や塔が打ち捨てられたようにあります。

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 城へ続く階段の石畳は、長い年月のせいか丸くなっています。

 頂上からは辺りの景色が見渡せ、荒涼とした風景と橋跡、ティグリス川が絶妙に雰囲気を出しているのです。

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 長く巨大な橋の上を、軍隊が行進しながら入城してゆく、、、。そんな絵が、見えてしまうように思えました。

 城の下にはモスクがあり、その周りにはみやげ物屋が並んでいる。

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 声をかけてくるガイドの男の子たちは12,3歳くらいの子達だったが、しっかりとした顔つきで商売をしていました。

 

 川岸では家族連れがピクニックを楽しんでおり、京都鴨川の納涼床のようなレストランが並んでいて、川魚もいただく。魚はいいっす。

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 帰りのバスではポケットに入れていたカメラを落とすという大失態を演じるものの、地元の兄ちゃんが届けてくれるというミラクル発生。

 信じられません。ああ、ありがとうクルドの人たち。

 しかしこのハサンケイフ、ダム計画のため、水没するのがほぼ確定らしい、、、。だから世界遺産にしない(ならない)のかなあ?

 これ、貴重な遺跡だと思いますよ~。是非止めていただきたい!

 地元の方のことですから、なんとも言えませんが、、、。