宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

人情の街、ディヤルバクル。

 カッパドキアを後にして、やってきたのは南東部の街ディアルバクル。

 路地がいっぱいに広がる街を、万里の長城についで長い城壁が囲んでいます。

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 カッパドキアでいつも世話になっていたケバブの兄ちゃんもここの出身らしく、ここは多くの人がクルド人なのだと教えてくれました。

 クルド人問題、、、。NHKなんかでは良くみてましたけどねえ。

 

 ウィキペディアによると、国家を持たない世界最大の民族。もともとは広大な版図を持っていたオスマントルコ帝国の領内に居住していたのだが、第一次世界大戦のフランスやイギリスの境界線策定でトルコ、イラクアルメニア、イラン、シリアの5つの国家にまたがってしまうこととなった。

 民族統一の闘争も行われていて、トルコではPKKという組織の存在が有名で、日本のニュースでも聞いたことがあった。

 そんなわけで少々ビビリながらやってきた訳です。

 が、やったら良い人が多くて本当に驚いた!

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 座っていると多くの人が親しげに近づいてきて話しかけてくる。

 ホテルでは頼んでも無いのにメロンとか、チャーイとかを持ってきてくれたりもする。

 ジュース屋の男前兄ちゃんはなぜかパンをおごってくれた。

 バス停でうろついていると5、6人があっという間に集まってきて、ああだこうだ道案内をしてくれる。

 バス乗り換えの際にうっかりカメラを落とし、別のバスで気づいてがっかりしていると、前のバスに同乗していた男の子らが、走って持ってきてくれた。

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 本当にもうあきらめていたので、その奇跡的な出来事に驚いていると、礼もまともにできないまま、照れ笑いしながら走り去っていった。

 食堂ではテレビインタビューの最中で、紳士的なインタビュアーの質問に答えると、メシをおごってもらったりもした。

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 一体なんだったのか、、、。僕らはなんとなく空恐ろしくなりながらも親切をいただきました。

  

 夜は少々治安の悪さも感じる街でしたが、こんな所がまだ残っているんですねえ。

 なんか嬉しくなります。

 

 飯もらったとかじゃなくてですよ。