宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

砂漠へ向かっていってます。

 もう二度と行くこともないであろうと思っていたサハラ砂漠へ、わずか8ヵ月後にまたこようとは、、、。どうなるかわからんですね。

 アガディールでは快適な気温、過ごしやすいホテルに恵まれてすっかりいい気分だったのですが、サハラへ向かってアガディールから内陸に80キロ移動すると、地獄のような暑さが待っていました。

まずCTMという国営のバスのエアコンはしっかり壊れていて、凄まじい熱風を車内に持ち込んでくる。

バスはエアコン用になっていて、その窓はしっかり閉じられているので外の空気を入れることもできませんでした。

2時間半のサウナの後、タルーダントという小さな街に到着。

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そこで2,3泊するつもりだったのですが、、、。

アガディールとは打って変わってえらい暑い。

昼暑いのはまあしゃあないとしても、これまでのモロッコの土地では、日陰に入ると驚くほど涼しくなったのですが、それもない。部屋は蒸し風呂状態。

そしてその状態は夜中まで続きます。濡れタオルを何度も体に貼り付けますが眠れない。たった80キロ離れただけでこれほど気候が変わってしまうとは、、、。

街はこぢんまりとしていて、ローカル色がかなり強い。旧市街は他の都市同様城壁に囲まれていて、マラケシュほどではないけれどスークが充実していてや銀製品、陶器が売られています。

昼のクソ暑い時間は人影もまばらで、中心のアッサラーグ広場でも数えるほど。休日なのかと思いきや、ようやく日が傾き始める19時ごろから店のシャッターが一斉に上がり始めます。

スークには人が満ち始めて賑わい始め、車の往来も激しくなる。

21時くらいにはアッサラーグ広場は人でいっぱいになっていました。

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ただ座ってお茶するおっさんたちあり、パレードみたいなのもあり、なかなか賑やかです。

食事の幅は狭まって、煮物のタジン、小麦粉使った煮物クスクス、ケバブ。ほとんど肉肉で、ベジタリアンが居たら耐えられないのではないかと思います。

さらにジャガイモと羊肉を使った料理が多いせいか極度の糞つまり状態に。

しかも屁がくさい!早急な対応を考えねばならんです。

人々はツーリストずれしていなくてとても親切。好意で道案内してくれる若者がいたり、店先のおばちゃんの笑顔が良かったり、暑ささえなければもう少し居たかもしれませんが。

夜中まで眠れず、宿のルーフトップでぼやっとしていると、なにやらクラクションを鳴らしながらチラシをばら撒いてゆく騒がしい集団が。

どうやら選挙かなにかのようなんですが。夜中の2時です。

そのころにはちょっと欠けた月が蛍光灯のような光を放っていて、近くのモスクを照らしていました。それが幻想的で美しかった。