マラケシュ。フナ広場が有名です。
モロッコのマラケシュなんですが、ここメディナという迷路みたいな旧市街と、大道芸人とか屋台が軒を連ねるフナ広場というのが最大のウリの街です。
メディナにはスークと呼ばれる商店街があって、革製品、染物、陶器、ガラス、絨毯など、品目によって分かれています。
そこにはなかなか綺麗な柄の小物たちが並んでいるわけですが、当然店主たちはツーリストなれしているわけで、相当にぼったくってきます。
あとは変な日本語を使う人がやたら多い。「ナカタ」「ヤクザ」「マ○コ」「チ○コ」、、、。誰がこんな言葉教えるんでしょうね。
大声で連呼されても嬉しくもなんともありません。
フナ広場は昼と夜では顔がまた違います。
昼は大道芸のおっさんたちがたむろしていて、えらい数のオレンジジュース屋がそれを囲むような形で商売しています。
夜になるとどこからともなく大量の屋台が発生して、これまた変な言葉使って客引きを行うのです。
屋台にも何種類かあって、おおまかに一人でも簡単に食事できる吉野屋形式の屋台と、ちょっとした星空レストラン的な屋台とがあります。
吉野家形式のほうでは卵サンドイッチや魚のフライ、羊のモツ、貝のスープなんかが手軽につまめる様
になっています。だいたい値段も10~15DH(120~180円)くらいでお腹もパツパツになります。
星空レストランの連中がなかなかうるさい。
客引きがかなり強引なのと、店によっては巧みにぼったくってきます。
例えば、通常は魚のフライを頼んだとします。
すると魚のフライのほかにパンが一つ、さらにポテトフライ盛りがついて30DH。
しかし店によっては、量が全く同じなのに、パン代とポテトフライ代を取られ、50DHくらいを請求される羽目になります。
隣に座っていた欧米人の兄ちゃんたちもアレ?っという感じでメニューを確認させてもらい、しぶしぶお金を払ってました。
これはオーダー前に確認しておいたほうがいいです。
しかしながらそこの店員はオーダー漏れも多い上に上乗せ料金請求してきて、さらに「ヘイ、チップフォーミー!」とかぬかしやがった。
ニタニタ笑ながら言うもんだから「ノー」と言って店を後にすると、なにやら嘲笑まじりの声をあげていました。
いやー。うざいっす。
大体日本人にはチップ、て感覚がピンときません。
サービスに満足したら渡すもんだ、と思うんですが、、、。そこん所はどうなんでしょうね。
そういえば日本の居酒屋で飲んでるときに、隣で飲んでた欧米人の年配4人組が、「ねえ、チップはどこに置いて行ったらいいいの?」なんて聞かれて驚いたことがあります。
夜の時間のフナ広場は鳴り物がなって、屋台からは湯気が上がって、とても賑やかですが、目つきの怪しい、つまりスリとか窃盗を目論んでいる輩が非常に多く見受けられます。
フランス語がほぼ通用するお国なだけに、毎日フランスからの団体旅行者であふれ返っています。
スリ職の人からしたら、これほどおいしい狩場は他にないんじゃないでしょうか。
フナ広場へいくなら、ポケットに小額紙幣を突っ込んで、あとは腹巻にしまっておくくらいのほうがいいように思います。
食事はフナ広場周辺にあるレストランも、ほぼ値段は同じでタジンやクスクスが食べられるし、カウンター屋台なんかでも安くて量も多いので、そんなところで食ったほうがいいように思います。
で、シメは100パーセントオレンジジュース3DH(40円)でええ感じです。
マラケシュは旧市街のような古い町並みはそんなに広範囲ではなくて、少し歩けばバリッバリにヨーロッパ風に整備された新市街が広がってます。
マクドナルドがあって、ケンタッキーがあって、日本にもあるような洋服のブランド店もあり、道も綺麗。特に日本との違いも感じないです。
1800年代からのヨーロッパの植民地争奪合戦に巻き込まれ、1956年の独立までフランスやスペインの支配を受けたせいか、例えばみなが食べている朝食のフランスパンとカフェオレのように、欧州の影響は大きいみたいで、「これがモロッコじゃ!」みたいなアイデンティティは見えにくくなっているように思います。
例えば中国とかインドみたいに、「ワシんとこの文化一番!」みたいな強調を感じないというか。
まあ、数週間旅行しただけでは到底わからないんでしょうけど。