宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

バンクーバー。一周最後の都市。

ウィスラーから戻ってきて、日本に帰国するまでの数日間をバンクーバーで過ごした。

バンクーバーは非常に美しく、自然というか、周りの雪山なんかと調和の取れた落ち着いた街だった。

空港からのバスで知り合ったZさんのように、ワーキングホリデーや、語学留学でこの街を訪れている東洋人は無数だった。

もともと移民の街であるせいもあるのだろう。ぐっとアジアを近くに感じる。

Zさんは全く英語はしゃべれないらしく、俺がウィスラーに行っている間に語学学校を見つけ、授業を受けたそうだが、早すぎてパニックになったらしい。図書館で熱心に自習していた。

しかしそんな環境でまじめに勉強してりゃあ、英語力もあがるだろう。

自分は一年近く海外をほっつき歩いて、いまだにたいした英語は喋れない。

もちろん、英語はほとんど話せなくても、世界一周はできる。しかし英語というツールが、どれほど便利なものかも痛感したのも確かだった。

Z君も俺も、ワーホリにはギリギリのライン。留学する費用はないし、働きながら英語を覚えるのにはもっとも効率が良いように思える。

ワーホリへの想いが急速に高まってしまった、、、。今更、、、。

Z君とともにバンクーバーの中心をぐるりと周ってみた。そこは半径5キロほどのちょっとした半島のようになっていた。

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メインストリートには背の高いビルがそれなりの間隔で突っ立っていて、半島部分の先端は森になっている。海岸は綺麗に整備されていて、凍えるような気温の中、家族連れでにぎわっている。

海岸まで出ると太陽の光が全身に照らされて暖かくなる。

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帰り道、何ストリートだったか、ゲイショップのような店が並んでいる所があった。

なんとなく、男の2人連れが多い。ような気がする。

ショーウィンドーにはブーメランパンツを誇らしげに強調するマッチョのお兄ちゃんのポスターが貼られていた。

Z君も俺も、お付き合いは女性が良いと思っているたちである。自然Z君との歩行速度も速くならざるを得なかった。

旅最後の夜、宿の近くのバーでZ君とビールを飲んだ。

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カナダ人たちがアイスホッケーの試合に熱中している。迫力があって面白そうだ。

なんとなくこの一周旅行のことを思い返してみるが、特に感慨めいたものは沸いてこなかった。

そういえば、1年間でほとんど夜遊びをしない旅行だった。リスクを冒さない旅だった。

やっぱり、小心者な旅行だった。

つぎの日の朝、雪がちらつく中バンクーバーの空港へ向かった。