宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

街の風景

釣りのおっさん。

キューバの記事をシコシコと書き込もうとしている今、インドのデリーに居る。

 世界一周を終えてから、自宅でもなんだかブログをいじるのがおっくうになっていて、どうにも先に進んでいない。

 が、せっかく自己満足なブログもここまでやってきたのである。ちょっとがんばって最後まで書き込んでみようかと思っている。

 世界一周後半、11ヶ月目、キューバの話である。

 トリニダーというキューバ中部にある海の美しい町からハバナへ戻り、3日ほどのんびりとした日をすごした。

 1週間前は厚い雲に覆われていたハバナも、抜けるような青色の空が広がるようになっていて、それだけで町が彩っている。

  

 違う町を歩いているかのようだった。晴れはいい。

 1週間前に両替した15ドル分ほどの人民ペソが使いきれない。

 ハンバーガーが約20円、ソフトクリームが5円とか、そんな料金なものだから食っても食っても金が減らない。

 かたや外国人用の通貨、セウセでコーラ買うと100円位するんだから、この国の料金体系が不思議になる。

 でも逆にこれくらい明確に線引きがされていると割り切って考えられると思う。

 ベトナムとかで、目の前で買ってる地元のおばはんの水は現地通貨で50円位なのに、俺には200円要求してくる。

 外国人料金があることは納得できるのだが、、、目の前で3倍くらい吹っかけられると、ど~もね。納得がいかんなあ。

 それならキューバみたく完全に通貨を分けちまえばええんと違うかともおもうのだ。

 

キューバのクラブ。

 キューバではいろんなところで音楽がじゃかじゃか打ち鳴らされていて、それはまあ楽しそうなのだが、やっぱりこんな社会主義国でも貧富の差は大きいみたいだった。

 泊まり歩いていたホームステイタイプの宿のオーナーは大体が白人だったし、10ドル払って行ってたクラブも、地元の兄ちゃんに値段の話をすると飛び上がって驚いていた。

 それにしても、奏者のレベルが高い。

 

 と思った。

 まあ、音楽を評価できるような人間ではないかもしれないけど。

 

 有名なクラブでは、まず2時間ほどサルサのバンドが見事な演奏を披露してくれた。

 

 若いのもかあちゃんも兄ちゃんも腰つかって踊りまくり。そのノリについていけない。

 その後はレゲトンというズンドコズンドコいう、やたらにエロい音楽で踊る。

 

 隣の席の姉ちゃんが踊りながらケツをこすり付けてくるもんだから困ったもんだった。 

 そんなこんなのキューバ10日間。

 自分の中では完全に謎で包まれていたこの国の、一片を覗き見てこれた。

 これからの方向性はどうなるんか。

 宿のおばちゃんの部屋のテレビでは、間もなく就任するオバマ大統領の話題が流れていた。

 

 おばちゃんは去り際にゲバラのコインをプレゼントしてくれた。そして

 「今度のオバマはグッドだ!」

 と言っていた。