宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

マドリード。サッカー観戦ザンマイ。




スペイン旅行。結論から書いてしまうと、バルセロナには行かずに、マドリードに8日程いて終わってしまった。
スペインで出会った日本の方々からは、
バルセロナに行かないなんて!
と散々に言われたのだが、マドリードで充分楽しめた。

まずサッカーの試合がタイミングよく中三日くらいで開催されていたということ。
マドリッド自体にはあんまり何もないのだけれど、バスで二時間以内くらいの所に見所のある村とか町が点在していること。
そして、泊まっていた日本人宿が面白かったというところか。

ヤガミホステルという、マドリッドでもそこそこ知られている(日本人には)この宿。
宿泊客はそんなに多くはなかったのだけれども、管理人やってる人たちとなにやら気があった。
K君は同じく世界一周券で旅行中、ここで数週間管理人をしており、サッカー好きというところでも話が盛り上がった。
Aちゃんはスペインに留学経験のある娘で、数カ月管理人をやっていた。

そしてAちゃんが先頭きって作ってくれる自家製パエリヤが、、、これがたまらなくうまかった!
ムール貝やエビ、鶏肉などもスーパーで安くてに入り、ワインも2、3ユーロでうまいのが 転がっている。
4、5人で腹一杯食って、ワインでへべれけになっても、ひとり頭3、4ユーロで済んでしまう。やめられまへん。
3日連続で明け方まで飲み明かしてしまった。

常に酔っている感覚だったが、サッカー、スペインリーグの観戦にはきっちり行った。地元アトレティコマドリードマジョルカ戦。
K君とサッカーやっていたという女性と3人で観戦した。
チケットは23ユーロで買った。
スペインリーグはやっぱり個人技が光る。一つ一つのトリッキーなプレーがめちゃくちゃ面白い。
そしてフォルランアグエロのかっちょいいコンビネーションから得点を奪い、アトレティコが勝利した。

さらに数日後、チャンピオンズリーグレアルマドリードユベントスという、サッカー好きならヨダレものの、素敵なステキなカードを観戦する機会に恵まれた。
チケットは、K君がダフ屋と交渉して、一人70ユーロで手に入れた。
K君と、サッカー大好きねえさんの3人で、レアルマドリーのホームスタジアム、サンチャゴベルナベウまで歩いて向かった。
途中ユベントスファンのイタリア人らしき集団がストリートで騒いでいる。対象的にマドリードのファンは何だか行儀がよい。
レアルマドリードのマフラーを巻いた人たちが多くなってくると、俺たち3人も地に足がつかなくなってくる。
K君はひたすら やばいっすねえーー!。を連発。
ねえさんはひたすらRマドリーの現状を語ったあと(俺より全然詳しい)、姿を現したスタジアムをみて、うおおお! というおっさん顔負けの声をあげていた。

そして興奮の中キックオフ。
まず、プレーの質が高くて速い。それに驚いた。
そしてピッチにはテレビでしか見たことない超一流選手たちが舞っている。グティ、ラウール、デルピエーロネドベド、、、。ああ幸せ。

一進一退の攻防の均衡を打ち破ったのは、ユベントス
デルピエーロがドリブルで持ち込んで左足できれいにゴールに流し込んだ。
静まり返るスタジアム。狂喜するわずかなユベントスファン。
後半、怒涛の攻撃をみせるRマドリード。しかし点を決めたのはまたしてもユベントス!
ゴールほぼ正面で得たフリーキックを、デルピエーロが蹴る。
ボールはキレイな放物線を描いて、ネットにつき刺さる。キーパーは一歩も動けない。
かっこいい、、、カッコよすぎる!

結局試合は2ー0でユベントスが勝利。ホームチームの不甲斐ない敗戦にブーイングが飛んでいたが、試合終了の直前、二得点と大活躍だったデルピエーロが交代でピッチを去る時、どちらのファン関係なく、みな立ち上がり、盛大な拍手を彼に向けて送っていたのがとても印象的だった。

海外に出て既に9試合サッカーの試合を観戦したが、この試合の面白さは、群を抜いていた。スタジアムの雰囲気もにぎやかで楽しい。
やっぱりテレビで観るよりもはるかに良い。

日本のJリーグもこういうレベルに到達することを願いつつ、日本に帰ってまた仲間らとサッカーやって、ガストで目玉焼きハンバーグでもくらいてえなあと、無性に思ったのである。