ブダペスト。飽きが生じる。
ハンガリー、ブダペストへ戻った。
堂々たるヨーロッパの街並みを闊歩する。
やはりこの街も世界遺産で、あちこちに巨大なバロック風というのだろうか、立派な建築物が威を放っている。
ドナウ川にはこれまた立派なくさり橋がかかり、夜はきらびやかな風景を提供してくれる。
しかしながら、正直こういった街並みはもうお腹いっぱいであった。
教会とかも素晴らしいのだろうけど、エルサレムでその大将が生まれて昇天した場所を拝んでしまってからは、教会には興味はもてない。
ヨーロッパに、というよりは旅行全体に慢性的な「飽き」が生まれていた。
何を見ても、今ひとつ感動しない。
小生意気な悩みである。じゃあ帰れば?とも思う。
旅行に行きたくても行けない人達を日本だけじゃなく、これまで通過した国々の人たちからからもたくさん見た。
日本はビザの心配もほとんど要らないし、「バックパッカー」がどれほど狭義なものなのか、旅行に出て初めてわかった気がする。
そんな贅沢な悩み。いつまでもうだうだやるわけにはいかないので、「飽き」を単なる「疲れ」と理解して、とっとと寝るほうが良い。
ビールをかっ食らって、10時間ほど眠ると、再びやる気になっていた。単細胞は楽である。
ブダペストで行われた、サッカーワールドカップ予選、ハンガリー対アルバニアの試合を600円で観戦。
試合もハンガリーが2-0で勝ち、ハンガリー人たちと喜びを分かち合いつつ、オシャレ都市、フィンランドのヘルシンキへと向かった。