宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

ダマスカス。周辺の遺跡をまわってみる。




ダマスカスを中心に、周辺の村もまわった。
キリストが話していたというアラム語を今でも話しているという村、マアルーラ。
切立った崖に隠れるように村があり、1700年ほどの間どのようにキリスト教、言語を守り続けてきたのか。
教会の裏にある洞窟にはいかにも古そうなイコンが飾られてあった。
村の人々の服装も、キリスト教徒が多いため自由なものが多い。
興味深い村だった。

ダマスカスの南にあるボスラという村は、ローマ遺跡と共に生きているような村であった。
朽果てた遺跡の所々に人が住んでいて、巨大な石柱や教会跡を使って子供たちが
かくれんぼをしている。そこへアザーンが流れる。
そして中東に数あるローマ円形劇場でも、ここボスラのものは最大級で、群を抜いて立派なものであった。

そしてパルミラ遺跡。
荒涼とした盆地に広がる石柱。
遺跡内は幹線道路以外は整備されておらずそれがかえって視覚的にも距離間的にも想像をふくらませてくれる。
丘のうえのアラブ城から眺める夕日は素晴らしかった。
中東にある遺跡はさりげなく、しかし2000年以上の歴史で見るものを圧倒させる。
そんな遺跡巡りはなかなか飽きることがない。