カイロ。殺人的な暑さの中歩きまくる。
最近歴史的遺物に対する関心が枯渇しはじめている。
自分の中ではエルサレムでハイライトを迎えてしまい、ピラミッド見ても、
「でかいねえ。」
で終わってしまう。
当初はここから南下して、「エジプトといえばルクソール、アブシンベル神殿でしょう!」という勧めのもと、1000キロ近い移動をして、また帰ってきてやろうかと思っていたのだが、最高気温が50度だという人々の話に、もろくも心は折れた。
しかしながらエジプト考古学博物館はすごかった。
そのへんにゴロンゴロン石像やら、お宝やらが転がっている。
説明もほとんどついていないのだが、それらが4000年も前の物だったりすると「おお!」とか思うわけだ。
しかしこれだけ石棺や壁画、装飾品が美しく残っているとは。
乾燥した土地ならでは。
石像などの表情もかなり豊かで、この博物館はやはり価値があるだろう。
2000円取られるミイラはスルーして、ツタンカーメンの仮面だけ拝んで帰ってきた。
博物館前から出ているバスにのる。
えーーと、歩き方では951番の、、、。
すべてアラビア文字で書かれているため、わからん。
人に聞きまくりながらなんとか探しあてる。こういうときエジプト人はえらい優しい。
イスラーム教地区は、一本路地に入るとタイムスリップしたような感覚を受ける場所だ。
雑然とした通路から見える空。そこに顔をだすモスクやミナレット(塔)。
突然街角のマイクから流れ出すアザーンの声。
極力金をかけないように、いろんな名所を巡って、外から見てやった。
結構それだけでも十分なんよね。
しかしながら足がつりかけるほど歩いてしまった。
ああ、しかし暑い。
ふと地中海が見たくなったので、少し北上してアレキサンドリアというエジプト第二の都市へ向かう。