宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

マナーリー。軽井沢か。

インドの軽井沢、マナーリー。(軽井沢いったことないけど。)
 中心部はえらい数のインド人とツーリストである。
 バックパッカーの多くはここからさらに北上し、5000メートル級の山々を越えて、レーを目指す。
 インドにありながらチベット文化の色濃い土地。
 マナーリーからダイレクトミニバスが出ているのだが、それが1000から1500ルピーの高値。
 ローカルバスで行くには、まず6時間かけてキーロンという町までゆき(230ルピー)、そこで一泊して、朝の4時発のバスに乗り換えて(約300ルピー)、世界でもっとも高い、5000メートルのハイウェイを越えて18時間、、、、陸の孤島やね。
 
 マナーリー。
 特に何か観光地があるわけではない。
 ニューマナーリー地区は人だらけでガヤガヤしている。
 泊まるなら、そこから2キロほど離れたオールドマナーリーが良いのではないだろうか。
 小高い山の上にあり、隔離された旅行者村のような様である。
 マリファナの葉っぱもそこらじゅうに自生していて、そのオールドマナーリーのゆるさは天下一品か。
 旅行はじめて、このマリファナさんと出会う機会が多い。
 日本では値段が高いけれど、アジアなら安いらしい。
 そんなにいいもんかね?
 と、ある時一回試しに吸ってみた。

 はて、、、?
 むせるだけで何も起こらん。
 
 しかし別の時に、ガンジャボールというマリファナ団子みたいなのをツマミにビールを飲んでみた。
 するとどうでしょう。
 次第に頭がグルングルン回ってきて、目をつむると見たことも無い映像がまぶたからメン玉に飛び込んでくる。
 ふらっふらになって、そのまま寝てしまった。
 ふむ。
 こんな感じけ。
 
 正直、俺はあんまりええもんではなかった。
 自分自身、タバコも全くやらないし。
 酒の方が断然おもしろい。
 ましてやもちろんコレ、違法なので、バカも見たくない。
 タイなんて、捕まると10年くらいぶち込まれることもあるらしい。
 でもマリファナファンから言わせると、酒飲めないからやっとるんやと言われて、納得したけど。
 
 俺の場合はそれら2、3回お試しして以来、興味はないんやけど、実際タバコと比べたら依存性は低いらしいし、体に及ぼす影響もゆるい(とファンたちの多くは言う)らしいし、「タバコ死ね党」の自分からしたら、そんなに悪いもんなのかなあと思っちゃうのである。
 10代のころからマリファナ吸ってりゃあ良さも分かったんだろうけど、今となってはもう手遅れである。
 お試しした結果、社会的制裁を恐れるただの三十路には全く良く思えなかったな。

 タバコ、マリファナ、やめなはれや!