宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

カトマンドゥ。いろいろ大変そうです。




 カトマンを歩いていると、前方にたたずむ見覚えのある女性が。
 ボランティアでネパールを訪れている人で、ポカラで少し話をした。
 なんでもバスがストライキで動かんらしい。
 よくあることらしいが、そういえばこないだまでは学生のストライキやデモで騒然としているところも目撃した。
 ガソリンスタンドもストライキらしく、多くは門を閉じていた。わずかに開店しているスタンドに、すさまじい長蛇の列ができている。
 インドのダージリン行きのバスチケットも、数日の間に150ルピー値上がりしていた。
 最輸入国インドのインフレ率は10パーセントを超え、またインドからの物資が滞り、物の値段が急騰しているのだ。

 ネパールの情勢は不安定である。
 それまで約240年続いた王制が廃止され、グルカ王朝は終わりを告げた。連邦共和制への移行が行われている最中で、大統領もまだ決まっていない。
 2001年に王族を暗殺して即位したといわれているギャネンドラ国王はその地位を剥奪され、カトマンズ郊外へ退去するようだ。
 食堂では最後の会見を開くギャネンドラ国王のテレビ番組を、みなが熱心に、また呆れ顔で観ていた。
 輸送ストで、政府は料金の28パーセントアップを約束したようだ。
 その一方でこないだ通って来たポカラ、カトマンズ間でツーリストバス6台が襲われ、何名かのツーリストが怪我をした。スト中に移動した報復のようだ。
 ネパールガンジでは爆弾テロのニュースもある。
 きな臭い。
 
 ネパールは国として変わろうとしているようだ。
 一介のツーリストにはあまりピンとこないけれども。
 そのため混乱もおきている。
 僕も含め日本人バックパッカーは、チョーお気楽である。途上国の人から見れば。
 仕事もせずに、外国をほっつき歩けるんだから。
 クソ汚いバックパックを背負って、たいしたしがらみも無く、人様の国を縦横無尽に駆け巡るわけである。
 ああ、お気楽。

 外務省のホームページだけ見てみるとネパールはとても旅行できる所ではない。
 けど現実的にはやろうと思えば楽にできる。
 日本人旅行者の多くはここでパキスタンビザをとり、インドから陸で入国し、イランを通ってトルコを目指す。
 アフガニスタンイラクへ向かう人も中にはいるらしい。
 ほんと、自己責任。
 いま、仮にネパールでデモに巻き込まれておっ死んでも、そんな情勢不安定なところへ行く自分が悪い。 
 混乱している国へふらっと行き、人の心が不安定になっているとき、こんなお気楽な外国人バックパッカーは目障りでしょうがないやろうな。
 そのへん腹に一物もって、他国にお邪魔しないといけないやね。
 
 
写真1  学生デモ。警護する方々。周りには投げられたレンガの破片が。
写真2  古都パタン。カトマンからチャリで30分。まだ静かでマシ。町並みがよろしかった。
写真3  パシュパナート寺院。でっかいヒンドゥー寺院。ガートで焼かれる遺体。多くの寺院。不思議なところ。