宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

狂喜乱舞ソンクラン。

 カメラやられたーー!!

 つぶれました。ソンクランのクレイジーぶりはちょっと日本、いや、おそらく世界中でもほとんど見る事はできないんじゃないか!?
 その画像をぜひみなさんにお見せしたくて、カメラは持っていくまいと決めていたのに、色気出して持っていってもうた。これが裏目やったねー。
 ま、それまで撮った画像1100枚は無事だったのでよしとする。

 筆舌しがたい祭りがそこにはあった。聞いてたのよりはるかにスケールのでっかいおバカ祭りがそこにはあった。タイの正月にあたるこのソンクラン。今年は13、14、15日がその日に当たるらしい。1週間ほど前からフライング的に始まり、15日にクライマックスを迎えるらしい。
 人々は朝の8時ごろから動き出し、道行く人、車、バイク、チャリンコにかまわず水をぶっ掛け始める。俺はラオスで出会った旅友達に誘ってもらって、ある日本人宿の人たち7人とチームを組んでこの祭りに参戦。「GIVE ME WATER」「バッカじゃないの!?」と書かれたおそろいのTシャツをあつらえ、手にはバケツと水鉄砲。
 チェンマイのお堀に差し掛かるとそこはもう戦場だった。
 すっさまじい水の掛け合いである。冷めてるやつは誰もいない。大人も子供もばあちゃんも、笑顔で遠慮なく水をぶっ掛ける。ましてやシャツにはギブミーウォータである。むしろ求めておる。
 道路にはピックアップトラックトゥクトゥクに乗ったやつらはそこから水をぶちまける。ノーノーとかいう欧米人にもかまわず水をぶっ掛ける。カメラ持ってる人にもかまわずぶっ掛ける。子供だろうとおもっきりぶっ掛ける。チェンマイは35℃を超え、アスファルトは鉄板焼き状態。そこへ吹く風とびしょ濡れのシャツが爽快だ。
 まあ何にしても、ここまで無礼講な祭りは初めて見た。
 楽しい。
 出身の高校の学際がとてつもなく楽しくて、それを思い出す。
 そこには、人種とか、性別とか、ステータスとか、しがらみとか、そういったものは一切ない。本当の無礼講。ここではオカマも主役の一員だ。トランスミュージックに合わせて腰をくねらせる。盛り上がるギャラリー、ぶちまかれる水。俺たちも「バカだよねーー!」と言いつつ堀へダイブ。「バッカじゃないの!?」のTシャツが眩しい。
 俺も気づけばオカマちゃんと踊ってた。酒はいってへんねんけどね。そんな雰囲気。
 面白すぎ。ソンクラン
 今回混ぜてくれたゲストハウスの面々には感謝。サリナちゃん、サナエちゃん、チエちゃん、フジさん、ヌマさん、チベタン、リン君。ほんと、楽しい時間をすごせた事を感謝します。いい歳の大人たちが(笑)ここまでハシャいだことは、強烈な思い出です。ありがとう。
 俺は残りのソンクランを惜しみつつ、2泊3日のトレッキングツアーへ参加する。奮発して大枚はたいて結構レアなトレッキングへ参加する。人里はなれた少数民族の家に泊めてもらう。こちらも楽しみじゃ!!