宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

プノンペンの街。




とりあえず、発展途上やなと感じる街。特にこれだけは観ておかなければならない!っていう特別な何かはあんまりない。街の規模だけならばハノイバンコク、中国の都市の方が大きいし、かといってビエンチャンみたいにがらっがらでもない。 でも、道路がボロボロでもあちこちに教育機関を見かけた。おそらく外国の支援などが設立した機関なのだろう。いったん荒廃しきったこの国を今の子供たちが造り上げてゆく。教育は最重要やろうな。あるバイクタクシーの兄ちゃんなんかも、仕事しながら勉強してるといっていた。勉強することに貪欲なひとが多いことに刺激をうける。
市場ではワイルドな風景が展開される。毛をむしられて息も絶え絶えのニワトリの山。でっかい魚を棒でしばきまくるおばはん。じっと眺めているとその視線に気付いて、むぎわら帽子のあいだから不敵な笑みをなげて棒をふりかざす。はたして欧米の動物愛護団体はアジアを制圧できるのか!?そんなWILD市場。おもしれえぜ。

今回はなかなか宿がよろしくて、それが居心地を良くしている。ばかでっかいツインの部屋で、見晴らしがよく、風がよく通る。テレビとファン、シャワーが付いて、窓際には大きな木製の机とイスが。これで7ドル。従業員も愛想はいい。料理もうまい 。
最近感じるのは、やはり部屋選びは重要だ。ドミトリーなら部屋の代わりに出会いがあったり、情報交換が出来るけど、シングルルームを選ぶ場合、俺の場合、1鍵、2湿気、3風通り、をみるようにしている。もちろん予算の範囲で。この旅で、安けりゃいいってもんじゃないってのを学んだと思う。そりゃそうか。

国立博物館にはお宝が大量に保管されていたし、アンコールワットやその周辺の彫刻類がところ狭しと並んでいた。そのあとは王宮を周り、トンサレップ川を眺めつつ飯を食った。
うん、悪くないね。自然といろんな対応に笑顔が出る。やっぱ笑顔でいることは大事やね。たいてい向こうも笑顔で返してくれるし、気持ち良くなってくる。なんにもない街だけどそれなりに楽しんだ。

明日はバンコクへとんぼ帰りだ。バスで6時40分発、12時間以上かかるかなあ。料金は15ドル。これから目指すのはタイの北部。カンボジアからラオスへまた入ろうかと思っていたけど、時間に余裕がないので予定変更。残念や。

カンボジアは都市と地方の格差はかなりあるんじゃないだろうか。地方に行けば道路もまともに整備されていない。治安の悪化が心配だ。まだまだ地雷もたくさん埋まっているらしい。あまりじっくりカンボジアのことを知ることが出来なかったが、数年後、ぜひまた訪れてみたい。