宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

はにかみ王子。




中庭くんについてふれておこう。
彼はハノイからのハロン湾ツアーで一緒になり、それ以後行動を共にしている。
彼はかっこええぜー。年齢は25歳、茨城県出身、現在彼女なし、理工系の大学を卒業し、大学院を中退し、某省庁のキャリア(びっくり!)を蹴っちゃって、消防署員になりはったというなんともキザな奴なのだ。今回、その消防学校へ入学する前の休みを利用してベトナムへひとり旅へ来たのである。
そんな彼、海外どころか飛行機にのるのも初めて。空港からハノイまでタクシーで10ドルで行けるところを40ドル取られ、パイナップル売りのお姉さんには写真とっては金をせびられ、夜の街に出れば携帯をすられるなど、強烈な洗礼を浴びている。
性格は真逆で、クールで冷静な彼は、はにかみ笑いを連発。ツアー中にすっかりウマがあってしまい、ツアー帰りに夜のハノイに繰り出し、自分の安ホテルへ誘った。それ以後、共にニンビンの街へゆき、大飯をくらい、チャリンコでうろつき、ぼったくられて共にキレて、ともに疲れ、夜遅くまでほんまに色々と語り合ったのだ!中庭君いわく、[修学旅行みたいっすね。]ほんとそんな楽しみ方の旅をしていた。

彼は4日後にはホーチミンからの飛行機で日本に帰らなければならないので、明日の列車で南へ向かう。俺は明日からラオスへ向かうので、ここでお別れなのだ。日本で再び日本で会える時がとても楽しみだ。
出会いあれば、別れあり。でも完全な別れなどでなくて、また日本で会えるのだ!腹を割って話せる友達ができる。それだけで、この旅の価値がある。これ、プライスレスでっから!


一枚目、 はにかみスマイル中庭氏。ハロン湾ツアーにて。

二枚目、ベトナム戦争跡ツアーでの戦車。バスからみえた山々の風景が生々しく感じた。その辺からベトコンや、ヘリが突然現れそう。

三枚目、[マニー]って言葉しかいわない子供。でも笑顔はよかったぞ。