宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

知らなかったんです、そんな昔の石だったなんて。



 昨日の大雪が一転今日はものすごく暖かい。この雲南省にきてから、寒い日が続いていた。
 観光についてすこし触れておくと、まず着いた次の日に、同部屋の中国留学中の女性、大町さんと世界遺産に登録された、「石林(シーリン)」というところをまわった。
 彼女は中国の雲南省の各地を旅し、この日の夜の列車で北京へ帰る。43時間の家路。かなり中国語が堪能なので、いろいろと助かった。ちゃっちゃと切符を購入し(てもらい)、バスに乗り込む。発車すると同時にジャッキーチェンの映画が始まり、みんなで釘付け。
 約2時間で到着し、140元(約2310円)の入場料を払い入場。さっそく、読んで字のごとく、石の林って感じの風景がひろがる。
 園内はかなり大きい。そして石の高さは大きいものは15メートルほどはあるだろうか。なかなか観ることのできない風景だ。しかしいかんせん予備知識ゼロで来たもんだから、なにがどうなのか、さっぱり分からない。二人で「へえーーー石すごいね。石」とひたすら「石」を連発。あげくにツアーの列についていって、何気に見た石が実はけっこう重要そうだったり。

 それでも寒空のなか、思う存分、石を堪能したぜい!もうおなかいっぱいです。
 後付知識だが、この石林は典型的なカルストで、約二億七千年前に形成されたのだそう。すごかったんやね。
 
 帰りのバスはえらい渋滞に巻き込まれた。雲南省は田舎だろうと考えていた、大間違いで、昆明の人口は神戸の倍くらい、500万人以上いるらしい。
 残りの日数を昆明ですごすか、どっかへいくか迷っていたが、渋滞を見て、「大理へいこう」と決意。駅に着き、さっそく切符売り場へいき、行き先を書いたメモを見せると、次の日の朝9時半の列車ならあるといわれ、即購入。ビザをとってない俺は、15日以内に中国を脱出せねばならない。8時間の列車で45元「えれー安いな」とおもいつつ、切符を受け取った。