宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

眠らないね。上海。



 いつものようにバスに乗り、上海の北側をまわってみた。ガイドブックなんかにはあんまり載っていない地域。馬鹿みたいに大きな看板と、ちゃりんこだらけ。ああ中国てかんじやなあ!
 そんな古き良き(?)風景の建物たちに、長く長く木が組まれている。一気にぶちこわして、ビルにしてしまうのだ。しかもその範囲はいたって大きくて、跡地では早速建設が始まっちゃてる。真っ白なキャンバスに絵を描くのでなくて、絵の上に白の絵の具をかけてもっかい絵を描いてる。もうめっちゃくちゃ。
 
 さらに歩き回って、上海のバンド地区をまわる。1842年に、不平等条約である南京条約をむすんで開港し、フランスの租界地となった。その当時の建築が残っている。河をはさんで対岸から夜景を眺めた。建築を照らすライトがやさしい光で、それが水面に映って独特の雰囲気をかもし出す。ずっと観ていても飽きない。歩きすぎの足の疲労を溶かすように夜景を眺め続けた。
 その後伯母が、その夜景を上から見下ろせるシャングリラホテル最上階のバーへつれてってくれた。いやーー。贅沢な気分。夜景をツマミにウイスキー飲むなんて、おとなじゃーありませんか!!
 一人では味わえなかった経験をさせてもらった。伯母に感謝です。


 6日間の上海滞在は最高にエキサイティングなものとなった。中国がイモなんて、もう古いですぜ!日本や欧米などの技術やインフラを一気に導入してるので、多少の危うさは感じたけど、それより可能性のほうを強くかんじた。近いうち、日本は経済力で中国に圧倒される日が来る。確信した。そしてこの国といかに対等に、うまくやっていくのか。興味は尽きない。

 僕はこれから鉄道で中国大陸を南下します。旅のスタートが最高にスムーズで、楽しいものとなったのは、伯母をはじめその会社のスタッフの方のおかげです。ありがとうございました。
 楽しむことが僕にとっての仕事であるというスタンスで、世界を観てこようと思います!