宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

目の前で花火炸裂。




笑いっぱなしである。
爆竹、花火がどかんどかんうち上がり、街が意味不明にきらびやかだ。普通にマンションの中庭とかから打ち上げるのだ。部屋が8階で、ちょうど目の前に打ち上げが炸裂する。こんなにまじかで花火をみたのは、もちろんはじめて。
21日は春節を最後に祝う日だったようだ。そこら辺のおっさんとか、若いのんがドンパチやるのだ。シロートですよね!?日本だったら、ちょっとした夏祭りとかで打ち上げられる規模の花火である。おかしでしょ!?っていったら伯母に、「この国は、『普通だったら』ってのはないから!」だそうだ。

 この国のエネルギーはほんと、面白い。中国に対するものの見方がかなり変わってしまった。街の活気はかなりのものだ。日本より進んでるんじゃねーかと思うくらい携帯の種類もあるし、ブランド物も多い。車の値段は日本の2倍くらいするのに、高級車がバンバン走ってる。でも庶民のメシ代は安いもんで、せいぜい一食5、6元(80円くらい)あれば事足りる。伯母のマンションの部屋から見る風景には、超巨大ビルを背景に、上海で最も古い豫園がたたずみ、高級マンションのすぐとなりにはレンガ造りの小さな家がひしめきあっている。ツアーバスの中からみた郊外には、白く高い塀に囲まれた高級住宅街があった。一軒何億円の値がするらしい。全てが「途上」なのだ。その目線はどこを向いているのだろうか。
 そのダイナミックさのせいか、中国人はなんだかおおらか(悪く言えば超おおざっぱ)に感じる。まあ、ビジネスをやれば、ムカつくこと、大いにあるんでしょうが。

 生活はきわめて送りやすい。バスや地下鉄のシステムは日本と変わらないし、どんな食べ物屋に入っても、たいがいのもんはうまい!しかも安い!衣類なんかは、例えばユニクロの服の値段はほぼ同じ。高いものと安いものがハッキリしてる感じがする。

 明日から鉄道にのって、一気に雲南省昆明まで行くのだ。43時間の長い列車の旅だ。今は伯母のマンションにいて、えらい高級な部屋にとまり、晩飯も高いものを食わせてもらってるがしばらくこんなのもおさらばだ。本格的にバックパッカーの旅が始まる。伯母をはじめ、「アンティークモール銀座」スタッフの方にも親切にしてもらった。取締役の女性は32、3歳だし、上海店の取締役は28歳だ。みんななんとか中国語をしゃべりながら、店を軌道に乗せようと、毎日ハードワークしている。正直、かっこええーー。
 朝コーヒーを飲みながら、伯母に「なんか、そうやって働いてるのを見ると、こんなんやって、楽しんでてええんかなって思うわ。」と言うと、「仕事するってことは、楽しむって事なんだよ!だから楽しむってのは、仕事してるって事なんだよ!」と、あんまり聞いた事のない返しがあった。
 そうだよなーーって。なんだか仕事って、苦労したり、頑張るってことが「仕事」って思うんやけど、そんな俺の先入観を、この一言がぶちのめしてくれた。こうなったらおもっきり楽しんで、いろんなもん見てやる!

 というわけで、今から屋台のメシでもくいに行こう。