宿屋の店主、日々のつぶやき。

旅好きが高じて宿を開業、自由な時間を求めて今日ももがいております。

日帰りツアーに挑戦!




さて、今日はなにをしてやろうかということで、おもいつきで上海郊外の周荘へゆくことに。ここは中国きっての水郷地帯。ガイドにちいさーーく書いてあった上海競技場の観光バス停へ向かう。
 もうすっかり慣れたもんで、路線のバスをサクッとみつけて飛び乗って、目的地へ。
 バスがありすぎる・・・。どれがどれだかわからん。ちかくのおっちゃんを捕まえて、バス乗り場の「上海旅遊集散中心」と書いて見せて回る。3回ほど指を指されていった場所にそこはあった。
 日本の日帰りバスツアーみたいなもんで、いろいろパックになっているのだ。そこで140元(2310円)の周荘1日ツアーへ申し込んだ。

 ちっちゃいマイクロバスには12、3人ほどの中国人ばっかり。1人だけアラブっぽい女性もいたけど。一時間ほどでバスは周荘についた。添乗員のおねーさんは、「わたしについてきてね~」みたいに俺らを誘導して、レストランの席へつかせた。すかさず店のおばはんが俺を囲み、オーダーを取り始める。「~~~!!~~!」ナニ言ってるのやらさっぱりわかりまへん。添乗員のおねーさんも日本語全く通じないので、俺の必殺技の「愛想笑い」を連発してると、「!!!」えらいでかい肉が運ばれてきた!ニワトリ一羽ぶんを、角煮ふうに煮込んだもの、さらに、河フグを二匹もってきやがった!やけになって食いますと、これが美味でした。しかし会計でびっくり。140元(2310円)!おい!せっかく節約して中国人のみのツアー申し込んだのにパアやないか!そういえば、ついてこない連中が何人かいた!下でまってやがる!俺も待っとけば・・・まあ、おいしかったし、ありにしました。

 水郷の周荘は、かなり風情があって、テレビとかで観た、昔ながらの中国って感だった。運河を引いてきたのが始まりらしく、13世紀からの歴史らしい。水路にはところどころに石の橋がかかってあり、古びた橋をバックにおばあさんが座って世間話をしてたり、洗濯してたりと、ふだんの生活がかいま見える。明、清の時代に建てられた民家は白塗りで、太陽の光をほどよく反射してやわらかく光っている。日本でいえば、倉敷の美観地区といったところか。無理やりやけど。

 最後に全福寺という寺まわりをして、そこでお祈りのような、儀式のようなものをした。ちょっとまてよ、なんか嫌な予感がするが・・・お祈りをして、手を合わせたまま別の堂に入る。ん?なに?あんたたち?金魚と亀を持たされ、河へ放流。はい、140元。!!なんやそりゃ。そういえば何人かの中国人はお祈りを拒否してたけど、これやったのね。まあ、ご利益ありと信じて、よしとしましょう!中国人同士でもしっかりかけひきする。サバイバルやね。

 とまあいろいろあって、ガイドはもちろん全部中国語なんで全くわからんかったけど、中国の人のツアーに参加するのもなかなか面白かった。「あんたそんなに金払ったの!残念やね!ハハハ!」みたいなやり取りもおもろかった。おっと、伯母が帰ってきたので、また。