【スタッフのコラム】奈良ヘルパー生活2
寒い日々が続いております。
さて今回もヘルパーのチーターによるブログ、第2話です。
実家から離れて暮らしている。
そう伝えると、ほとんどの人が「じゃあ一人暮らしなんだね!」と返してくれる。確かに部分的にはそう言っても差し支えないのだけれども、正確には一人暮らしではない。
「ゲストハウスで働きながら暮らす」
ここからしばらくは、このテーマで書いていければなと思います。大きなテーマなので何回かに分けてお届けできたらと。
まずは最初に、ヘルパーの一日の生活について。みんながみんなそうだというわけではないけれど、私はこんな暮らしをしています。
***
ぴぴぴぴ…
7時半に起床する。
リビングや廊下の電気と石油ヒーターをつけて、部屋を暖める。
その次には、外の落ち葉の掃き掃除をして、洗面台を拭く。朝いちばんに掃除をするのは、精神衛生上とてもよい。そんな作業をするうちに、ようやく身体が起きてくる。
そしてコーヒーを淹れる。挽きたての豆で淹れた少し薄めのコーヒーはさっぱりしていて、朝の起き抜けの舌によく合う。ゲストハウスの仕事の中でも、一番好きな作業のひとつ。
そうしているうちにオーナーがやってくる。ヘルパーの朝の仕事は30分間、8時にはオーナーに引き継ぎをする。淹れたてのコーヒーをオーナーのもとへ運んで、少しの間雑談するのが日々の日課。
引継ぎをした8時以降は、自由な時間。
修士論文が忙しかったときには、引継ぎをしてからすぐに大学に行って、晩まで研究室に籠ることもざらだった。だけれど最近は、のんびり読書したり、春からの入社のための資料を作ったり、とリビングで過ごすことも多くある。
リビングやキッチンにやってきたゲストの方には、「よく眠れましたか?」と聞くことにしている。ゲストハウスは、旅する方々の止まり木みたいな場だから、「よく寝れたよ」と答えてくれることは、スタッフとして素直に嬉しい。
お昼は買い物に出かけたり、図書館に行ったり、友達とお茶したり、自由に過ごす。
夕方ごろには、ゲストハウスに戻り、ごはんを食べる。最近は糖質オフの生活をしていて納豆と豆腐、鶏肉と野菜と卵という食べ合わせですべてが完結するので、料理はほとんどしていない。熱心に料理をしていたころは、作り置きのおかずでスタッフ用の冷蔵庫はいっぱいだった。今は、その代わりに、豆腐と納豆の買い置きが大量に入っている。
夜ご飯を食べたら、シャワーを浴びて、21時半にスタッフから引継ぎを受ける。ここから1時間半はお仕事の時間。この間には、ウェブから予約してきてくれたお客さんの確認だったり、お金の清算をしたり、ときには仕事そっちのけでお客さんとおしゃべりしたりすることもあったり。
そうして23時になったら、電気とヒーターを消して、自分も就寝の準備に入る。私の寝床は、ドミトリーのお部屋がある棟の端っこにある蔵の2階。準備してもらっている2段ベットの下の段で寝る。魔女の宅急便のキキが住んでるような屋根裏部屋のイメージに近くって、私はこの部屋がとても好きだ。
これがヘルパーの一日。
だいたいの場合、毎日お客さんは入れ替わるので、新たな顔ぶれの方とのやりとりがある。国内からも国外からも、いろいろな文化をもった人たちとやりとりをすることは、とても新鮮で、奈良にいながら、いろんな場の文化に触れられる。
一人暮らしではないのよ。
じゃあ、何人暮らしなの?と言われても、うむむと押し黙るしかない。
大好きな奈良の土地に来てくれた旅人達と、一つ屋根の下で寝る。
ヘルパーの暮らしはそんな感じ。
旅先に奈良を選んでくれて、そして私たちのゲストハウスを選んでくれてありがたいなあ。止まり木として、お役に立てたかしら。
****
尻切れトンボになってしまったけれども、今日はここまで。
おやすみなさい。
【スタッフのコラム】奈良ヘルパー生活
みなさん!あけましておめでとうございます(笑)!
今年初のブログ更新です。
今回から数回にわたって、当宿で昨年4月から住み込みヘルパーをしてくれている田中さん(通称チーター)のコラムを掲載してゆきます。
スタッフ目線の奈良暮らしを感じてくださいませ~
「奈良で暮らしたい」
働き始めた動機は、いたってシンプルでした。
大学院に2年生に進学する春に、思い立ったように遊山ゲストハウスの扉をたたき、ヘルパーとして働くこととなりました。
****
記憶にある限りでは、奈良へ初めて足を運んだのは中学校2年生の遠足のとき。そのときは、奈良公園の鹿にお弁当をつつかれて、鹿って結構貪欲なんだなァ…と思った記憶がある。
そのときから、奈良の雰囲気が好きになりました。なにか特別に好きな観光地やお店があったというわけではないけれど、威張りすぎない自然体なこの土地の空気感がとても居心地がよかった。
大阪の高校に通っていた私は、学校が終わった放課後に、ときたま電車に乗って奈良に来ては、鹿にせんべいをやるようなことが何度かあった。
そうして、高校3年生のときの進路選択のときには、ひとえに「奈良に通いたい」という気持ちで、奈良の大学を受験した。そうして晴れて奈良の大学に合格し、憧れの土地に通うことに。
実家が大阪で、通学可能な範囲なので、大学4年間と大学院1年のときには、大阪から奈良まで電車で通う日々。その間にも、奈良への愛は積もるばかり。一方的に愛しているというよりも、土地との相性が本当によく、受け入れてもらっているような。
こういう感覚が強かったので、奈良での学生生活の最後の1年を開始するにあたって、「ここで暮らしたい」という欲求をもったのは、まったく不自然なことではなかった。
「授業が終われば、電車で大阪に戻ってしまうような生活ではなくて、夜も奈良の空気に包まれて寝たいし、朝起きるときも奈良の空気を吸いたい」
もう少し言語化するとこんな感じかな。
ここで立ち上がってくるのは、生活費の問題。それまでバイトで稼いだ金もすぐに泡となり消えてしまうような使い方しかしてこなかったので、貯蓄はすっからかん。いい大人なので両親からの金銭的な援助を受けることはできるだけ避けたかったので、なんとかして生活費を最小限に抑えながらも、奈良で暮らす方法を考えていた。
そんなときにふと思い出したのが、以前旅先で泊まったゲストハウスのこと。そこには、住み込みのお手伝いさんがいらっしゃり、仕事をしながらも、その場で暮らしていた。
これだ、ゲストハウスだ、と。私が、生活費を最小限に抑えながらも奈良で暮らす道はこれしかない。そう思った。近鉄奈良付近には、ゲストハウスがさまざまにあるけれども、数あるゲストハウスさんの中で、住み込みヘルパーさんを募集していて、学業との掛け持ちを許してくれるゲストハウスがこちらの遊山だった。
働くにあたり、もうひとつ問題だと思っていたのは言語の問題。奈良は観光地なので、海外のお客さんがたくさん来られる。私は英語を話すことができない。英語を話すことはできないけれども、それでも雇ってくれるのだろうか…という不安があった。オーナーさんが「コミュニケーションをとる意欲さえあれば、英語は話せなくても大丈夫」と言ってくださった。もともと飲食店で接客業をしていたこともあったので、そのあたりで身につけたことを生かせるかもしれない。
生活費と語学の問題を解決したときに、ふと思ったのは、ゲストハウスで働くということは、奈良に関心をもってくださるお客さんとのやりとりがあるということで。奈良のたくさんの素敵なところを、お客さんと分かち合うことができる。これがとても楽しみだった。
こうして、大学院2年生の学年にあがると同時に、住み込みヘルパーとしてゲストハウスで働くことに。
「働きながら、学びながら、暮らす」
そんな奈良での生活が始まったのが、ほんの10ヶ月前のこと。
****
次の記事では、住み込みヘルパーとして、どんな生活を日々送っているのかについてお伝えできればと思います。ではでは、おやすみなさい。
チーター
2017年という年と浴室暖房を付けたこと。
こんばんは!
気が付けば年末。今年もあっという間に終わりますね~。
今年ほど、商売の恐ろしさを感じたことはありません!
2014、2015年のインバウンドバブルを経て、今年はついに宿余り(というかドミトリ―余り)が鮮明になりまして、強烈なしっぺ返しを食らっており、京都、奈良のゲストハウスの関係各所から阿鼻叫喚の声が聞こえてきております!
まあ、商売ってそんなもんよね、、、。
来年は初心に帰り、奈良ファンを地道に増やしていけるようなお宿を目指していきたいと思っております!
また、奈良の宿泊事情については、全国ワーストだの、宿泊施設が少ないからだ、だの、いろいろ言われておりますが、そのへんもおいおい宿目線で書いていきます。
相変わらずメディアでは
「奈良は宿泊施設が少ないため、宿泊客が少なく、、、」
みたいな寝言が聞かれます。ちゃんと取材、してる?
ちなみに奈良の2017年10月のデータは、
奈良の全体の客室稼働率 49.3% ゲストハウスなどの簡易宿所 なんとわずか14.8%! なんだこりゃ!
そして10月の奈良の宿泊客数、前年比(2016年)-18%!!
宿泊施設の数は結構増えましたので、そりゃー暇にもなるか、、、。
いや、この話はこれくらいにしておきます。
で、話は全く変わりますが、当宿では毎年冬になると
「日本の家は寒い!」
「凍えて死んでしまうほど寒い!」
「特に風呂場は寒い!」
という怨嗟のレビューが並びます。
そ、こ、で。
付けましたよ!浴室暖房を!
既存の換気扇を外して付け替えただけの簡単工事で終了。
浴室がすぐあったかい!
凄いぞ高須産業!
もう着替える時あんまり寒くないぞ!
価格は67000円ほどと、なかなか良いお値段でしたが、それ以上に効果を感じております。
人感知センサー付きなので、ヒーターは浴室に入れば付き、出れば消えます。
ヒーターが消えている時は24時間換気なので、湿気もたまらない。
夏場は涼風もでるという、、、。
これ、もっと早くから付けていればよかったぜ~
ということで、冬のシャワー室の快適度が上がりました!
現在スタッフさん募集中!→
豆が挽けるよ。
こんばんは。
12月に入り、奈良マラソンも終わり、通常運転の閑散期に入りました。
なかなか暇な日が続いております。
そんな中でも、一日5,6人はポツポツとお客さんがやってきます。
宿には季節ごとにいろんな顔を見せてくれるのですが、バックパッカー的に面白いのが12月のこの辺です。
多くが当日のご予約になるので、放浪癖のありそうな方が多い(笑)。
そういう方々は気ままに旅をしていて、適当で(いい意味)面白い。
さて、2ヶ月ほど前から、キッチンに豆から挽けるドリップコーヒーセットを置いております。
お客さんの反応はどんなもんかなと思っていたのですが、思いのほかみなさんガリガリコーヒー豆を挽き、ハンドドリップコーヒーを楽しんでおられる様子。
意外にも豆を挽くことが初めてというお客さんも多く、カルデ〇ーで買った豆がなくなったらやめようかと思いつつ、なんとなく続けてます。
ということで、当宿では朝ごはんはありませんが、ドリップコーヒーが作れます!
タイミングが良ければスタッフが飲みたい時に一緒に作ります!
スタッフルームの様子。
冬の気配が一気に迫ってまいりました。
みなさまお元気でしょうか?
当宿はといいますと、9月は記録的な売り上げのダメっぷり、10月、11月に少し持ち直す。こんな感じです。バブリーだった2,3年前と比べますと、あんまり忙しくないです。
なのでレセプションの位置を変えてみたり、レイアウトを変えてみたりと地味なことを日々やっております。
さて表題の件です。
遊山ゲストハウス別館には蔵がございます。
もう3ヶ月ほど前になるのですが、床を増設し、2段ベッドを2台突っ込んで、スタッフルームをパワーアップしました。
エアコン、暖房完備ですぞ!
現在ヘルパーのTさん(女子大生)が長期滞在中のため、このお部屋で住み込みできるのは女性のみとなります。
ご容赦くださいませ!
ちょっと奈良に滞在してみたいという方、ゲストハウスで生活してみたいという方、自分を探したい方、ヘルパーさん、もしくは住み込みアルバイトさんも募集中でございます。下記ページより詳細ご覧ください。
https://www.yuzanguesthouse.com/staff
国慶節です。
10月に入り、ずいぶん涼しくなってきました。
いや~それにしても9月はなかなかお客さんも少なく、苦戦しました。
そんな中でも、元スタッフさんたちや、常連さんたちが泊まりに来てくれて、皆とゆっくり話せたという意味ではかなり良い月でした。
10月は初旬から国慶節ということもあり、中国、台湾からのお客さんで賑わってます。
2014年ごろから「爆買い」などのキーワードで注目度が急上昇した中国人の観光客の皆さま。
3,4年ほどで、宿泊される中国人のお客さんのスタイルががらりと変わってきました。
こちらのチャリダーさん、中国から自転車を持ち込んで3週間の旅行。
北海道を2週間かけて自転車で周ったそう。
当宿ご宿泊2回目の中国からのお客さん。
人込みを避け、若干ディープ目な観光地をめぐり、街中の銭湯へ。
年々、中国人旅行者のレベルが上がってきています!(上から目線ですみません)
2010、11年ごろは、中国人個人旅行者をみかけることなんで、ほとんどなかったんですけどねェ~~。
彼らの変化のスピードは、私の想像をはるかに超えております。
常に新しい刺激を求めている彼らは、私のような旅にかかわりのある仕事をする者にとって開拓者のような存在です。
中国人個人旅行者の動向から目が離せませんよ~
遠足。
本日は朝から凄まじい雨です!
奈良にお越しの方は電車の遅延等にお気をつけください!
さて、9月に入りなかなか暇になってきました。
なので、急遽当日の新規予約を締め切って、マネージャーのヨウさん、ヘルパーさんのハッシー、もとスタッフのリンリンとで遠足へ。
雨の中車を走らせ、ドライブへ。
ダムに寄ったり、
雨の曽爾高原もまたよし!
夜はアルバイトのゆかぽんも合流して、焼肉を。
まあ、暇なら暇で、楽しくやってます。